一般的に、介護施設において、介護リーダーはチームワークの管理だけではなく、施設の設備や環境の管理、行事の企画や緊急対応のマニュアルを作ったり、利用者の家族への対応など、多岐にわたる業務をこなします。
介護職員の給料は、他の職種よりは低めです。しかし、資格を取得したり、役職についたりスキルアップをすることで、給料アップも可能です。また高いスキルを要求されるような介護施設なのか、デイサービスなのかでも給料は変わるので、同じ介護職でも職場と役職で給料には差が出ます。平成30年の介護従事者処遇状況等調査によると、介護職員の平均給与は月収30万程度です。リーダー級になると34万程度にあがります。手当は施設により異なりますが、リーダー手当は月に1万前後か、給与の10%程度です。ボーナスや手当を考えると、年収は400万円程度になるでしょう。
一方ユニットリーダーは管理する範囲が介護リーダーよりは狭いので、給料も介護リーダーより少なく300万前後です。残業や手当により上下しますが、経験を積んで介護リーダーを目指すと給料は上がります。
介護リーダーの場合は、介護職として長年勤めることが条件なので、自分が積み上げてきた経験次第でなることができます。それ以外では、リーダシップが取れる指導力や、緊急時に的確に対処できる対応力や判断力に、コミュニケーション力などがあると、介護リーダーとして頼りにされるでしょう。特にコミュニケーション力は、施設内だけではなく、利用者やその家族、他職種のメンバーとも連携していかなくてはいけないので、もっとも重要な能力といえます。