まず相手のことを否定しないように意識することがチームワーク向上の第一歩です。介護施設のメンバー同士で良い関係を築くには、相手の考えを否定せず、むしろ共感することが重要です。
皆の価値観や考えは一緒ではなく、自分の考えを相手に強いるような行動はもちろん避ける必要があります。自分と違った価値観なのだと理解し、受け入れることが、関係を深める鍵を握るでしょう。
コミュニケーションとは言葉だけに限らず、表情や身振り手振りなどの非言語も含みます。こうした方法はときとして言葉以上の重みを持ちます。人を信頼し合うためにも、言葉以外のコミュニケーションも心がけるべきです。特に親密な関係を築きたいときは、相手が話していることを真摯に聞きながら、目が合うようにして、笑顔を心掛けるなど全力で関係を良くできるように努めてみましょう。コミュニケーションを大切にすることで、自然とチームワークを改善することができます。
自分の意見を相手に伝えるときには、視点を相手側に立たせて考えてみましょう。介護メンバー同士で仕事の取り組み方などで意見が食い違ってしまったときには、まずは相手を責めてはいけません。相手の立場に立って考え、相手の行動の理由を考えてみるのです。物事を多角的な視点から客観的に捉え、関係における様々な要因を理解しようとすることが必要不可欠です。それによって、迅速かつ効率的な解決法を発見し、より良い介護を行なうことができるようになります。